road to spine

大学院を卒業し、田舎の病院で脊椎内視鏡手術を行っています 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

バイト当直や、学会で田舎のビジネスホテルに行くと、いまだにネット回線が有線LANのところがあります。
 その際に有用なのがトラベルルーターです。
一度PCやスマホで設定しておけば、どこに行っても電源に繋いで有線LANを差すだけで使えます。
初期研修が終わったら、まず買うべきな一品と思います。

 

脊髄損傷の評価スケールの一つ、AISについて

ASIA Impairment Scaleの略です
所属する病院群では最も使われています
手持ちのカンファレンス必携にも載っておらず、すぐに忘れるのでいつもいちいち検索していました
エクセルにコピーして印刷用に作った画像を貼っておきます


AIS

他のスコアリングなども含め、こちらのサイトにたくさん載っています
http://www.jscf.org/jscf/SIRYOU/rihabiri/hyoukasyakudo.htm


整形外科身体診察のお勧めはこちらです。イラストがとても分かりやすいです。


手術中に使用する人工骨。
業者が言うままに使っていて、β-TCPとHAの違いも分かっていませんでした。


両方、生体材料の分類としては「セラミックス」になります

・正式名称
HA→ハイドロキシアパタイト
β-TCP→β-リン酸三カルシウム


・骨形成
β-TCPは破骨細胞による生物学的な吸収が生じ(その際一時的に強度・ボリュームは低下)、骨に置換されます。
HAは多くは吸収されず、そのままです。


・強度
同じ気孔率では圧縮強度は同じ位、破壊靭性(亀裂が生じたときの破壊に対する抵抗強度)はβ-TCPが高いとされています。
ですが、上記の骨吸収を良くするためにβ-TCP製品は気孔率が高いものが多く、結果的にHA製品の方が初期強度が強いものが多いです。


<まとめ>
HAは非吸収性で安定して移植部のボリューム・強度を保つことができる反面、骨形成はあまり期待できない。
β-TCPは溶解性であり、吸収された部分へ骨形成が期待できる反面、骨形成までの間、一時的にボリュームが減少し強度が低下する恐れがある。


おなじみの標準整形外科学、14版が出ます、もちろん生体材料についても詳しすぎるくらい載っています

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