road to spine

大学院を卒業し、田舎の病院で脊椎内視鏡手術を行っています 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

PCはSurfaceを使っていて、職場ではモニタ1台と接続しデュアルモニタで作業しています。
当直中はSurfaceだけになるのでギャップがつらかったです。
バイト先では概ね寝当直なので、作業効率を上げたい。
そこで買ってみました、モバイルディスプレイ。




まず商品検索時に気が付いたのが

「ワイヤレスのモバイルディスプレイは売っていない(2019年12月時点)」

ということでした。
コードがどうしても増えます。
①PCとモニタをつなぐコード
②モニタの電源コード
の2本をつなぐ必要があります(もちろん購入したら付属しています)

なので少し設置が面倒です。
ですが、やはり便利です。効率的。
当直室に入ったらまず机の上に設置するのがルーチンになりました。
薄いし持ち運びも楽で、カバーも付属しています。
ノートPCと同じサイズにするのがカバンへの収まりが良いと思います。

整形外科専門医試験問題集にも載っていました。

救外やオペ室でよく看護師さんから「E入りにしますか?無しにしますか?」と聞かれます。
正直、「E入りのほうが効果持続は長いけど、指に使うのは虚血になるからやめたほうが良い、あとE入りは冷蔵庫に取りに行かなきゃいけない」
くらいの認識でした。

まとめます。
E(エピネフリン)入りキシロカインの効用として
<血管収縮作用>があります
それにより
・局麻の吸収がゆっくりになり、①作用時間が長くなる、②局麻中毒になりづらくなる
・出血が少なくなり、③術野が見やすくなる

などのメリットがあります。(専門医試験的にはこの3点を抑えていればよさそう)
デメリットは逆で、血管収縮作用があるので指や耳、陰茎などの末梢には虚血リスクがあるとされています。

専門医試験、必須テキストです。前年度から解きはじめるのが安心です。
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後期研修初めの頃に出会った、脊損患者の紹介状に書いてあった一文。
「anal reflexが出現しており、spinal shockは離脱しているものと考えられ、ASIA-Aと考えられます」

全然理解できませんでした。まとめます。

基本の概念として

・重度の脊髄損傷の際、脊髄反射は一過性にすべて消失し、その状態をspinal shock(脊髄ショック)という
・spinal shockの時期は経時的に機能障害が改善する
・spinal shockの時期が終わっても残る麻痺は基本的にはその後改善しない

spinal shockは受傷後1日から2日以内に離脱すると考えられています。
早い人だと数時間で離脱するので、診察時には球海綿体反射もしくは肛門反射を遠慮せずに行うことが重要です。

ASIA(脊損のスコアリング)についてはまた別の機会にまとめます。

標準整形外科学の脊髄損傷の項に、詳しく載っています。
もうすぐ第14版が出るんですね。
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