road to spine

大学院を卒業し、田舎の病院で脊椎内視鏡手術を行っています 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

2016年11月

現在後期研修1年目で、大学病院等のローテートを終え今月から市中病院で研修しております。
主治医として患者様と関わり始めました。
先日、初めて腰椎圧迫骨折の患者様を受け持ちました。
初期研修でなんとなく診た気になっていましたが、いざ受け持つとなると
初期治療はどうしたらいいの?コルセットは何がいいの?リハビリは?検査はどこまでするの?
、、と分からないことだらけでした。

椎体骨折のガイドライン自体は存在していなくて、骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインに一部載っています。
http://jsbmr.umin.jp/pdf/GL2015.pdf
これの58ページあたりからです。

施設によっても治療方針が違うため、こういったガイドラインに目を通すことは患者様の為にも、自分の身を守るためにも必要と思われます。 

自分は整形外科ですが、今後初期研修医等に質問される可能性があるので備忘録。

まとめると
脳神経外科医専門医取得は初期研修2年+専門医研修4年終了した翌年(医師7年目)
翌年に脊髄外科認定医(医師8年目)
その翌年に脊髄外科指導医(医師9年目)

と、totalで9年が最短コースのようです。

新専門医制度で変更ありましたら訂正します


脳神経外科専門医取得に必要な項目(日本脳神経外科学会HPより抜粋)

(1) 卒後臨床研修2年の後、第6条に定める研修プログラムのもとで通算4年以上所定 の研修を経ること(脳神経外科専門医研修中の医師を脳神経外科専攻医。ただし、この間少なくとも3年以上脳神経外科臨床に 専従し、基幹施設に 6 か月以上在籍すること。
(2) 別表の症例経験目標を満たし、筆頭演者として学会(生涯教育クレジット5点以上) で発表2回以上、筆頭著者としての論文(英文和文を問わない。査読付き)採択受理 1編以上あること。

表は当記事に添付の画像参照


脊髄外科認定医取得に必要な項目(日本脊髄外科学会HPより抜粋)

必須条件

脳神経外科専門医の資格を有し、日本脊髄外科学会会員を2015年12月31日までの時点で連続して4年以上継続していること。(2011年12月31日までに入会している方)

申請条件

認定訓練施設で1年以上の研修経験があること。訓練施設長の推薦書の提出。
脊髄外科指導医のもと、日本脳神経外科学会認定研修プログラム基幹施設あるいは研修施設、または旧A項、C項病院の常勤医として手術経験があり、複数の脊髄外科指導医の推薦がある者。
特例として、過去に十分な脊髄外科の経験と当学会への貢献がある脳神経外科専門医を審査の対象とする。
上記条件に加えて、以下の手術症例・学術活動として下記項目をスコア化しており、一定スコアをクリアしていること。

手術症例:クリニカルスコア
執刀医あるいは第1助手として、頚椎・腰椎変性疾患の手術を中心に脊椎脊髄手術の経験を総計100件以上有していること。(提出書類として手術症例リストを添付願います。)

学術活動:アカデミックスコア
日本脊髄外科学会での過去4年間の発表
特別講演(ランチョン、サテライト、ハンズオンなど)、シンポジウム
一般発表(口演、ポスター発表)
その他全国規模の主要学会(日本脳神経外科総会、日本脳神経外科コングレス、日本脊椎脊髄病学会、日本脊髄障害医学会、日本脊椎・脊髄神経手術手技学会、国際学会に限る)での過去4年間の発表
特別講演(ランチョン、サテライト、ハンズオンなど)、シンポジウム
一般発表(口演、ポスター発表)
※学会発表については筆頭演者に限る
脊椎脊髄に関する過去10年間の論文(邦文・英文 共著を含める)
脊髄外科教育セミナーの参加
などをもとに判定する。

※手術手技及び学術活動の基準については別添選考基準に記載

以上を満たし、選考委員会で選考した後に日本脊髄外科学会理事会で承認を得て、脊髄外科認定医と認める。

なお、認定医の資格の継続は、【4年間で2回の学会参加】を条件として4年毎に再認定するものとする。


脊髄外科指導医取得に必要な項目(日本脊髄外科学会HPより抜粋、一部改変)

必須条件

日本脳神経外科学会専門医であること。
日本脊髄外科学会の会員を前年12月31日までの時点で連続して4年以上継続していること。
脊髄外科学会認定医であること。

上記条件に加えて、以下の手術症例・学術活動として下記項目をスコア化しており、一定スコアをクリアしていること。

手術症例:クリニカルスコア
過去4年間に日本脳神経外科学会認定研修プログラム基幹施設あるいは研修施設、または旧A項、C項病院にて執刀医または第一助手として実際に参加した手術が手術総計200件以上であること。(提出書類として手術症例リストを添付願います。)
学術活動:アカデミックスコア
脊髄外科学会での過去4年間の発表
特別講演(ランチョン、サテライト、ハンズオンなど)、シンポジウム
一般発表(口演、ポスター発表)
その他全国規模の主要学会(日本脳神経外科総会、日本脳神経外科コングレス、日本脊椎脊髄病学会、日本脊髄障害医学会、日本脊椎・脊髄神経手術手技学会、国際学会に限る)での過去4年間の発表
特別講演(ランチョン、サテライト、ハンズオンなど)、シンポジウム
一般発表(ポスター発表含む)
※学会発表については筆頭演者に限る
脊椎脊髄に関する過去10年間の論文(邦文・英文 共著を含める)
※手術手技及び学術活動の基準については別添選考基準に記載

共通選考基準 2016年度のもの
<手術手技基準>
(1)頚椎・腰椎変性疾患の割合が原則として50%以上であること
(2)申告手術数の合計20%まで算定される手術手技
 1)末梢神経手術手技
(3)申告手術数の合計10%まで算定される手術手技
 1)脊髄刺激療法に関する手術
 2)脊髄バクロフェン持続注入療法に関する手術
 3)椎体形成術
(4)審査除外対象手術手技
 1)創傷治癒・髄液漏・術後出血に関する再手術
 2)脳脊髄液減少症に関する手術(ブラッドパッチ等)
 3)局所麻酔下での疼痛緩和目的の手術手技全般
 ※なお、PELDについては通常手術症例とする。 



整形外科経由より難関と聞いていましたが、確かに条件も厳しい印象です。


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