先日、とある症例こんな言葉を上司が言いました
「これはスピノペルビックかなぁ。。」
すぴのぺるびっく??
恥ずかしながら脊椎外科志望にもかかわらず、知りませんでした。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/67/4/67_762/_pdf/-char/ja

こちらの論文に詳細があります。

AO的にはこんな感じ
https://www2.aofoundation.org/wps/portal/!ut/p/a1/04_Sj9CPykssy0xPLMnMz0vMAfGjzOKN_A0M3D2DDbz9_UMMDRyDXQ3dw9wMDAzMjYEKIvEocDQnTr8BDuBoQEh_QW5oKAD4ENaS/dl5/d5/L2dJQSEvUUt3QS80SmlFL1o2XzJPMDBHSVMwS09PVDEwQVNFMUdWRjAwMDcz/?bone=Pelvis&classification=61-Sacrum&method=ORIF%20-%20Spinopelvic%20fixation&segment=Ring&selectAllowed=true&showPage=indication&treatment=Operative&contentUrl=srg/61/02-Indications/I100_Sacrum_N18.jsp

つまり「骨盤骨折で後方要素の破綻がある場合に、骨折のない脊椎にpedicle screwを刺入し、それをアンカーとして骨盤screwと連結することで強固な固定を得る」といったところでしょうか

メリットとして
・固定力が高い
・低侵襲(特にTAE後で軟部組織の虚血が危惧される場合など)

デメリットとして
・技術的に大変(連結が大変なんだよなぁ、と上司がぼやいておりました)
・術後の腰痛(デバイスによる広範囲固定によるもの)