road to spine

大学院で臨床・研究中の整形外科医 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

タグ:変形性股関節症

これまた専門医試験勉強に出会った初見の単語です。

capital drop:変形性股関節症における大腿骨頭内側の下垂骨棘のこと

標準整形の変形性股関節症の箇所に載っていました。

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**専門医試験用、ガイドラインの要約をコピペしてまとめただけの記事です

第1章 疫学・自然経過
CQ  1 わが国における変形性股関節症の有病率は
単純X線診断によるわが国の変形性股関節症の有病率は1.0 ~ 4.3%で,男性 は0 ~ 2.0%,女性は2.0 ~ 7.5%と女性で高い(Grade B)

CQ  2 わが国における一次性変形性股関節症の頻度は
わが国の一次性変形性股関節症の頻度は,統一された診断基準がないため用い られた診断基準により研究結果に差があり,0.65 ~ 21%である(Grade C).

CQ  3 わが国における変形性股関節症の発症年齢は
わが国の変形性股関節症の発症年齢は平均40 ~ 50歳である(Grade B).

CQ  4 変形性股関節症の有病率の諸外国との比較
疫学調査によるわが国の変形性股関節症の有病率は,海外と同じ診断基準を 用いた場合には1.0 ~ 2.4%であり,欧米より低く,中国,韓国と同程度である (Grade A).

CQ  5 変形性股関節症に遺伝の影響はあるか
変形性股関節症の発症に遺伝の影響はある(Grade B).

CQ  6 変形性股関節症の発症の危険因子は
わが国では重量物作業の職業(Grade B),寛骨臼形成不全(Grade B),発育性 股関節形成不全(脱臼)の既往(Grade C)が変形性股関節症の危険因子である. 欧米では重量物作業や長時間の立ち仕事などの職業(Grade A),寛骨臼形成 不全(Grade A),アスリートレベルのスポーツ(Grade B),肥満(Grade B), 発育性股関節形成不全(脱臼)の既往(Grade C)が変形性股関節症の危険因子で ある.

CQ  7 変形性股関節症の進行の予測因子は
わが国では寛骨臼形成不全(Grade C),atrophic type(萎縮型)(Grade C) が変形性股関節症の進行の予測因子である. 欧米では高齢(Grade B),肥満(Grade B),股関節痛(Grade B),病期として Kellgren and Lawrenceグレードが2以上(Grade B),股関節屈曲制限(Grade C),atrophic type(萎縮型)(Grade C)が進行の予測因子である.

CQ  8  変形性股関節症の自然経過は
前股関節症はCE角10°未満,年齢50歳以上で病期が進行しやすい(Grade C).
進行期および末期股関節症のなかには,十分な骨棘形成がみられると,疼痛や X線所見の改善する例がある(Grade C).
両側の末期股関節症では,片側に人工股関節全置換術を行った場合,術後1年 で反対側のX線所見が改善し,術後5年で関節裂隙が開大する可能性が20%程 度ある(Grade C).

第2章 病態
CQ 1. 変形性股関節症に特徴的な骨形態は
寛骨臼形成不全による変形性股関節症においては,大腿骨頚部前捻角の増大と その個体差が大きいことや,頚部長の短縮が特徴的な骨形態である(Grade B).
寛骨臼形成不全による変形性股関節症においては,寛骨臼前壁および後壁の低 形成,腸骨翼の形態異常が特徴的な骨形態である(Grade B).

CQ 2. 変形性股関節症による疼痛に関連する因子は何か
関節裂隙の狭小化は疼痛に関連する(Grade B).
寛骨臼形成不全の程度は疼痛に関連する(Grade B).
肥満は疼痛に関連する(Grade C).

CQ 3. 変形性股関節症と関節唇損傷との関連は
股関節痛のある寛骨臼形成不全による変形性股関節症の大部分に関節唇損傷を 認める(Grade B).

CQ 4. 変形性股関節症と骨粗鬆症は関連があるか
変形性股関節症と全身の骨粗鬆症との関連について一致した結論は見出されて いない(Grade I).

CQ 5. 変形性股関節症と骨盤傾斜・脊椎アライメントは関連があるか
寛骨臼形成不全による変形性股関節症では骨盤前傾と腰椎前弯が増強する (Grade B).
高齢発症(およそ60歳以上)の変形性股関節症では骨盤後傾と腰椎後弯の頻度 が高い(Grade B).
変形性股関節症では骨盤側傾と腰椎側弯が伴いやすい(Grade B).

CQ 6. 変形性股関節症が膝・足関節に及ぼす影響はあるか
変形性股関節症では変形性膝関節症の発症や進行のリスクが高くなる(Grade B).
変形性股関節症では患側の足関節可動域の制限や足部の変形を伴いやすい (Grade B).

CQ 7. 急速破壊型股関節症と変形性股関節症との関連は
急速破壊型股関節症は1年以内の短期間に大腿骨頭および寛骨臼の破壊が急速 に進行する疾患の総称とされ,変形性股関節症との関連は明らかでない(Grade I).

CQ 8. 変形性股関節症と全身性変形性関節症との関連は
変形性股関節症と全身性変形性関節症との関連は明らかでない(Grade I).

CQ 9. 二次性変形性股関節症の原因は
わが国における二次性変形性股関節症の原因は,寛骨臼形成不全が80%以上 である(Grade A).

第3章 診断

CQ 1. 変形性股関節症の診断基準は
現時点で世界的にコンセンサスの得られている変形性股関節症の明確な診断基 準は存在しない.大規模な疫学調査においては,いくつかのX線学的病期分類や 最小関節裂隙幅,米国リウマチ学会の基準などが診断基準として主に用いられて いる.

CQ 2. 変形性股関節症の臨床評価基準は
変形性股関節症の臨床評価基準としてこれまでに数多くのものが考案され報告 されている.それぞれの評価基準は,評価者の観点から医師記入式と患者記入式 に分けられ,評価項目の観点から疾患特異的尺度と包括的尺度に分類される.

CQ 3. 変形性股関節症の診断において聴取すべき患者情報は
二次性変形性股関節症の原因となり得る発育性股関節形成不全(先天性股関節 脱臼)の既往歴,家族歴に加えて,過去の労働内容と期間,スポーツ歴,外傷歴は 変形性股関節症の危険因子となるため,問診において聴取すべきである(Grade B).
臨床症状として,日常生活動作における制限および疼痛部位は変形性股関節症 の問診において聴取すべきである(Grade B).
関連因子として,体重(肥満)は変形性股関節症の問診において着目すべきであ る(Grade C).

CQ 4. 変形性股関節症の診断に有用な特徴的身体所見は
変形性股関節症では股関節可動域の制限,鼡径部痛,跛行が特徴的であり,他 疾患との鑑別に有用である(Grade B).
Trendelenburg徴候は,変形性股関節症の診断における有用な身体所見であ る(Grade C).
Patrick テストは,変形性股関節症の診断における有用な診察所見である (Grade C).

CQ 5. 日本人の各種X線計測値の基準値は
X線像における日本人成人のCE角の平均値は男性30.0 〜 35.1°,女性27.2 〜 33.5°,Sharp角の平均値は男性35.9 〜 38.7°,女性34.5 〜 41.5°,AHIの平 均値は男性81.5 〜 87.9%,女性80.6 〜 88.5%である(Grade B).
X線像における日本人のCE角の値は,欧州人,韓国人に比べて小さい(Grade B).

CQ 6. 変形性股関節症の診断に立位X線撮影は有用か
臥位に比べ立位で関節裂隙幅の狭小化が明らかとなる症例が存在するため,立 位X線撮影は病期や治療方針の決定に有用である(Grade C:合意率70%).

CQ 7. 変形性股関節症におけるX線所見と臨床症状の関連は
X線所見において変形性股関節症の病期が進行すると股関節可動域は減少する (Grade B). X線所見において変形性股関節症の病期が進行すると股関節痛は一般的に増強 するが,変化がないもしくは改善する症例も存在する(Grade C).

CQ 8. CT検査は変形性股関節症の病態把握に有用か
CT検査は股関節における骨形態を立体的に把握することが可能で,変形性股 関節症の診断および病態把握に有用である(Grade B:合意率70%以上).

CQ 9. MRI 検査は変形性股関節症の病態把握に有用か
MRI検査は股関節における骨,関節軟骨,関節唇の病変が描出され,変形性股 関節症の診断および病態把握に有用である(Grade B:合意率93%).

CQ 10. 超音波検査は変形性股関節症の補助診断に有用か
超音波検査は関節水腫,滑膜増生,骨棘形成の有無を診断でき,変形性股関節 症の補助診断として有用な検査である(Grade C:合意率95%).

CQ 11. 関節鏡検査では何が診断できるか
変形性股関節症に対し関節鏡検査を行うことにより,関節軟骨,関節唇の変性 や損傷の程度,部位や範囲を診断できる(Grade B:合意率81%).

CQ 12. 変形性股関節症の診断や進行予測に血液バイオマーカー検査は有用か
変形性股関節症の診断や進行予測を目的として,さまざまなバイオマーカーの 研究が行われているが,現時点で臨床上利用できる血液バイオマーカー検査は確 立されていない(Grade I:合意率100%).

CQ 13. 脊椎疾患と変形性股関節症の鑑別に股関節内注射は有用か
股関節内注射は,脊椎疾患による疼痛と変形性股関節症による疼痛の鑑別に有 用である(Grade B:合意率100%).

CQ 14. 変形性股関節症と鑑別する必要がある疾患は
変形性股関節症と鑑別を要する疾患として,①変形性股関節症以外の股関節疾 患,②変形性股関節症と類似した疼痛を呈し得る股関節以外の疾患,が考えられ る.

第4章 保存療法

CQ 1. 変形性股関節症に対する患者教育の効果は
変形性股関節症に対する患者教育は,病識の向上などに有用であり行うべきで ある(Grade A:合意率96%).
患者教育に運動療法などを併用することで症状の緩和が期待できる[Grade B: 合意率28%(注:Grade Aの合意率70%)].

CQ 2. 変形性股関節症に対する運動療法の効果は
運動療法は,短・中期的な疼痛の緩和,機能の改善に有用である[Grade B: 合意率60%(注:Grade Aの合意率40%)]が,長期的な病期進行予防に関し ては不明である.

CQ 3. 変形性股関節症に対する物理療法の効果は
マニュアルセラピーは,短期的な機能の改善に有用である(Grade C:合意率 95%)が,長期的な病期進行予防に関しては不明である.
温泉療法は,短期的な機能の改善に有用である(Grade C:合意率84%)が, 長期的な病期進行予防に関しては不明である.
超音波療法は,短期的な疼痛の緩和,機能の改善に有用である(Grade C:合 意率81%)が,長期的な病期進行予防に関しては不明である.

CQ 4. 変形性股関節症に対する歩行補助具・装具の効果は
歩行補助具(杖・歩行器)は,疼痛の緩和に有用である(Grade B:合意率 78%)が,長期的な病期進行予防に関しては不明である.
股関節装具による歩行時の疼痛の緩和効果は不明である(Grade I:合意率 70%).

CQ 5. 変形性股関節症に対する薬物療法(内服)の効果は
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は,短期的には疼痛の緩和に有用である [Grade B:合意率34%(注:Grade Aの合意率63%)]が,長期間の投与には 慎重を要する.
アセトアミノフェンは,短期的には疼痛の緩和に有効である[Grade B:合意 率65%(注:Grade Aの合意率33%)].
弱オピオイドは,短期的には疼痛の緩和に有効である(Grade B:合意率 88%).

CQ 6. 変形性股関節症に対するサプリメントの効果は
各種サプリメント(コンドロイチン,グルコサミン,コラーゲン,ヒアルロン酸 など)の治療効果については,一定の見解は得られていない(Grade I:合意率 91%).

CQ 7. 変形性股関節症に対する関節内注入(ステロイド,ヒアルロン酸)の効果は
ステロイド関節内注入は,短期的な疼痛の緩和,機能の改善に有用である (Grade C:合意率85%)が,長期的な病期進行予防に関しては不明である. ヒアルロン酸関節内注入は,短期的な疼痛の緩和,機能の改善に有用である (Grade C:合意率79%)が,長期的な病期進行予防に関しては不明である.

第5章 関節温存術

CQ 1. 青・壮年期の前股関節症・初期変形性股関節症に対して関節温存術は有用か
関節温存術は,青・壮年期の前股関節症・初期変形性股関節症の症状緩和およ び病期進行の予防に効果があり,まず考慮すべき手術療法である(Grade B:合 意率97%).

CQ 2. 青・壮年期の進行期・末期変形性股関節症に対して関節温存術は有用か
関節温存術は,青・壮年期の進行期・末期変形性股関節症の症状緩和に対して 効果があり,まず考慮すべき手術療法である.しかし,その術後成績は前・初期 股関節症に比べて劣る(Grade C:合意率98%).

CQ 3. 中年期以降の前股関節症・初期変形性股関節症に対して関節温存術は有用か
中年期以降の前股関節症・初期変形性股関節症に対して関節温存術は症状緩和 および病期進行の予防に効果がある.しかし,青・壮年期股関節症に比べて術後 に病期が進行しやすい(Grade C:合意率97%).

CQ 4. 中年期以降の進行期・末期変形性股関節症に対して関節温存術は有用か
関節温存術は,中年期以降の進行期・末期変形性股関節症の症状緩和に効果 がある.しかし,その術後成績は青・壮年期や前・初期股関節症よりも劣るた め,人工股関節全置換術の適応も視野に入れて治療方針を決定する必要がある (Grade C:合意率79%).


第6章 人工股関節全置換術(THA)

CQ 1. THA によるQOL の向上は
THAは歩行機能・スポーツ活動・心肺機能・満足度などのQOLの向上に有用 である(Grade B).

CQ 2. THA の合併症(脱臼,感染,静脈血栓塞栓症)の頻度は
THA 術後の脱臼頻度は初回 THA で 1 ~ 5%,再置換術で 5 ~ 15%である (Grade B).
術後深部感染の発生頻度は0.1 ~ 1%程度である.再置換術では発生頻度がや や高い(Grade B).
静脈血栓塞栓症(VTE)の発生頻度は深部静脈血栓症(DVT)で20~30%程度, 症候性肺血栓塞栓症(PE)の発生頻度は0.5 ~ 1%程度,致死性PEは0.5%未満 である(Grade B).

CQ 3. THA 術後の脱臼対策は
32 mm以上の骨頭の使用は脱臼率を減少させる効果がある(Grade B:合意 率74%).
後方進入法において,後方軟部組織(関節包,外旋筋群)の修復を行うことは脱 臼率を減少させる効果がある(Grade B:合意率89%).
前方・外側進入法は後方進入法に対して脱臼率を減少させる効果がある(Grade C:合意率70%).
インプラントの適切な設置は脱臼率を減少させる効果がある(Grade C:合意 率75%).
術前の患者教育は脱臼率を減少させる効果がある(Grade C:合意率79%).

CQ 4. セメント使用THA は長期にわたり有用か
セメント使用THAのインプラント生存率は10 ~ 15年で80 ~ 91%,20 ~ 25年で77 ~ 84%,30 ~ 35年で73 ~ 78%であり,セメント充填手技,表面 加工,使用機種により成績にばらつきがみられるものの長期にわたり有用である (Grade B:合意率95%).

CQ 5. セメント非使用THA は長期にわたり有用か
セメント非使用THAのインプラント生存率は,寛骨臼側では10 ~ 14年で 58 ~ 96.4%,15 ~ 20年で77 ~ 94.8%,大腿骨側では11 ~ 15年で92 ~ 100%,15 ~ 20年で85 ~ 100%,20年以上で95%で,デザイン,表面加工 によって成績にばらつきがみられるものの長期にわたり有用である(Grade B: 合意率100%).

CQ 6. 高度架橋ポリエチレン使用THA は有用か
高度架橋ポリエチレンを使用したTHAは,従来型ポリエチレンを使用した THAと比較して同等の臨床成績と,優れたX線学的低摩耗を示し,インプラン ト周囲の骨溶解や再置換率の減少につながる可能性がある(Grade B:合意率 100%). 

CQ 7. セラミックオンセラミックTHA の治療効果は
金属ソケットにセラミックライナーを嵌合させたセラミックオンセラミック THAの最短10年の長期成績は概ね良好である(Grade C:合意率96%).

CQ 8. メタルオンメタルTHA は有用か
メタルオンメタルTHAは,臨床的な優位性が明らかではなく,再置換率も高く 注意を要する.機種による成績の差があり,その臨床成績を確認して使用の可否 を考えることが重要である(Grade I:合意率100%).

CQ 9. 高位脱臼股に対するTHA の治療成績は
高位脱臼股に対するTHAの成績は近年良好である.Crowe分類groupⅣに対 する大腿骨短縮骨切り術併用によるTHAの平均5 ~ 12年での弛みによる再置 換率は0 ~ 6.7%である(Grade C:合意率95%).

CQ 10. THA にリハビリテーションは有用か
THAの術前・術後リハビリテーションは,歩行能力・筋力・可動域および心理 状態の向上に有用である(Grade B:合意率93%).

CQ 11. 青・壮年期のTHA は有用か
近年の青・壮年に対するTHAは術後10年のインプラント生存率が87.7 ~ 97%と,有用な治療法と考えられる.しかし,より長期の臨床成績の検証,および 関節温存術と比較した治療適応の検討が必要である(Grade C:合意率95%).

CQ 12. 高齢者に対するTHA は有用か
高齢者に対するTHAは有効な治療法である.一方,内科的,精神的な合併症に 注意を要する(Grade C:合意率89%).

CQ 13. 手術進入法はTHA の成績に影響するか
前方・外側進入法と軟部組織(関節包,外旋筋群)を修復した後方進入法では脱 臼率に差は認められない(Grade B).
手術進入法は術後早期の機能回復に影響し得るが,術後早期以降の臨床成績に は差は認められない(Grade C).

第7章 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)

CQ 1. FAI の診断基準は
世界的にコンセンサスの得られたFAIの明確な診断基準はない. わが国における狭義のFAI診断指針が提唱されている.

CQ 2. FAI に特徴的な骨形態の頻度は
わが国の股関節に症状のある集団におけるFAIに特徴的な骨形態の有所見率は cam変形0.3 ~ 22%,pincer変形0.4 ~ 18%であり,症状のない集団におけ る有所見率はcam変形0 ~ 5.0%,pincer変形16 ~ 31%である(Grade C).
欧米の股関節に症状のある集団におけるFAIに特徴的な骨形態の有所見率は cam変形3.8 ~ 72%,pincer変形4.8 ~ 85%であり,症状のない集団におけ る有所見率はcam変形21 ~ 81%,pincer変形24 ~ 45%である(Grade B).

CQ 3. FAI に特徴的な骨形態は変形性股関節症発生の危険因子か
Cam変形は変形性股関節症の発生の危険因子になる(Grade C). Pincer変形と変形性股関節症の発生との関連については統一した見解は得ら れていない(Grade I).

CQ 4. FAI に対する治療法は
FAIに対する手術療法として寛骨臼縁切除,関節唇処置,および大腿骨頭頚部移行部の形成術が行われ,短中期的な臨床症状の改善には有用である(Grade C).
寛骨臼形成不全の存在は手術療法における成績不良因子の1つである(Grade C).
FAIに対する保存療法は確立されておらず,その有用性は明らかでない(Grade I).

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