road to spine

大学院で臨床・研究中の整形外科医 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

タグ:専門医試験

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**ご指摘あればコメントに願います!

Q41 多発性内軟骨腫症(Ollier病)の標準整形画像に酷似 悪性化すると軟骨肉腫

Q42 糖尿病に伴う末梢神経障害
a.b.c.〇
d.× 発症早期にアキレス腱反射は低下
e.〇

Q43 脳性麻痺児の痙縮の治療
a.b.c.d. フェノールブロックも行われることがある
e.特に記載なし

Q44 ロコモ度テスト
a.〇
b.× 特に検索しても出ないです
c.× 運動器不安定症
d.e.〇

Q45 フレイル Friedの基準
  1. 体重減少
  2. 主観的疲労感
  3. 日常生活活動量の減少
  4. 身体能力(歩行速度)の減弱
  5. 筋力(握力)の低下

Q46 肩関節の解剖
a.肩峰と腱板の間には肩「峰」下滑液が存在する
b.〇
c.上腕骨頭は30-40度程度後捻している
d.〇
e.〇


Q47 RSA適応は「原則70歳以上」、「他の筋肉には問題ないが腱板断裂によって肩の構造が破綻し肩の挙上が不能な状態」、「レントゲン上、関節に変形が認められる状態」

Q48 肘関節 標準整形の肘関節のところに全て載っています
a.上腕三頭筋の肘伸展作用は特に内側頭が強い
b.上腕二頭筋は回外位で強力な肘屈曲をもたらす
c.d.〇
e.回内は方形回内筋→円回内筋の順番に収縮

Q49 例年出ている前骨間神経麻痺、後骨間神経麻痺、手根管症候群などの鑑別
肘痛が初発+tear drop signより、前骨間神経麻痺
a.〇母指球筋が委縮するのは手根管症候群
b.Froment徴候は尺骨神経麻痺
c.自然に改善する例も多い
d.肘屈曲テストは肘部管症候群
e.手関節掌側部のTinelは手根管症候群

Q50 ボタン穴変形;PIP過屈曲、DIP過伸展。基節骨頭が側索の間からボタン穴に入るように突出する。
a.×
b.〇
c.×
d.e.〇
 
Q51 Heberden結節;中年女性に多く発症するDIP関節の変形性関節症。
a.×中年女性
b.〇乾癬性関節症やReiterでDIP関節炎あり
c.×20%にBouchard結節を合併
d.×関節軟骨の摩耗と骨棘形成が特徴
e.〇

Q52
a.有効脊髄前後径が広いため脊髄麻痺を呈することは殆どない
b.〇
c.原因として多いのは頸椎捻挫や咽頭炎
d.難治例では後方脊椎整復・固定術  筋切りは先天性斜頸
e.〇


Q53 頸椎症性脊髄症
a.〇motor type
b.〇
c.×術後C5麻痺は5%程度
d.〇
e.〇

Q54 特発性側弯症
a.b.〇
c.椎体回旋は椎弓根の位置で判断する
d.〇
e.Cobb角は上位終椎上面と下位終椎下面の接線のなす角

Q55 胸椎OPLL
a.上~下位胸椎が好発部位
b.c.d.〇
e.不安定性が症状に寄与することがあり、固定術の必要性は高い

Q56 腰部脊柱管狭窄症
a.馬尾症状のためBabinski(-)
b.Jacksonは頸椎
c.d.〇
e.FNSTは椎間板ヘルニアなどの神経根症状で陽性になる

Q57 腰痛診療ガイドライン

Q58 腰椎分離症
a.〇
b.罹患部位は関節突起間部
c.d.e.〇


Q59 神経鞘腫 頻出の髄膜腫との鑑別
a.〇
b.石灰化がみられるのは髄膜種
c.〇
d.dural tail signは髄膜種
e.〇

Q60 居細胞腫
a.放射線の効果は低い
b.若年者に多い
c.d.e.〇


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Q21 化膿性脊椎炎
a.確定診断は培養検査
b.軽症であればまずは抗生剤加療
c.起因菌によっては術式は変わらない 罹患椎体数、全身状態など
d.感染が沈静化しても不安定性が遺残する場合などは手術
e.〇

Q22 
通常の化膿性関節炎ではなく、人工関節の周囲感染だから関節液の糖値は不要、という意味の問題であると考えられます
a.b.c.〇 D-dimerは局所の熱感腫脹に対する鑑別診断のため検査
d.×
e.〇

Q23 結核性脊椎炎
a.× 中下位胸椎から腰椎に好発
b.c.〇
d.× 我が国は欧米と比較して高い
e.〇

Q24 薬剤耐性菌感染症
a.b.c.〇
d.× MRSAガイドラインP117参照
e.〇

Q25 強直性脊椎炎
a.〇
b.× 基本NSAIDsで、DMARDsが考慮される場合もあるが、TNF 阻害薬が有効な強直性脊椎炎や乾癬性関節炎などの血清反応陰性性関節炎に対しては TCZ(IL-6阻害薬) の効果は弱い
c.× 運動療法が重要
d.〇
e.〇

Q26
a.b.〇
c.環軸椎亜脱臼はRAで見られる、脊椎関節炎ではむしろ骨化傾向
d.e.〇


Q27
a.× 筋組織の破壊はない
b.c.〇
d.× 圧痕浮腫を伴う滑膜炎:RS3PE症候群
e.× RF陰性

Q28 関節リウマチのメトトレキサートガイドライン参照
P7表 4 開始時スクリーニング検査に載ってます
a.〇
b.×
c.〇
d.×
e.〇

Q29 血友病性関節症
a.× 血友病性偽嚢腫
b.× 末期の時に人工関節
c.〇
d.× 関節内
e.〇

Q30 深部静脈血栓症ガイドライン参照
a.〇上記ガイドライン
b.〇上記ガイドライン
c.× 中リスクなので薬物不要
d.〇 
e.× ルーチンにエコーを行う必要は記載なし

Q31
a.× 第2中足骨
b.× 月状骨
c.× 足舟状骨
d.× 上腕骨小頭
e.〇

Q32 Perthes病
a.b.〇
c.× Drehmannは骨頭すべり症
d.× 内反骨切りが最も一般的
e.〇


Q33
a.〇
b.×予後不良
c.×Ⅰ型コラーゲン
d.×一部を除き常染色体優性
e.×体幹短縮型

Q34 
a.〇
b.× 多趾症:下肢では軸後性(第5趾側)が多い
c.× 合趾症:第2,3趾に多い
d.〇
e.× 積極的にギプスを行うのは先天性内反足

Q35 骨盤に骨透明像、脊椎にCalve扁平椎→Langerhans細胞組織球症


Q36 遺伝性低リン血症性くる病・骨軟化症
a.〇
b.× 伴性優性遺伝
c.d.e.〇

Q37 骨粗鬆症治療のための1日のカルシウム摂取目標量→700-800mg


Q38 標準赤経の続発性悪性骨腫瘍の項を参照
a.〇 まれに瘻孔部に扁平上皮癌が発生することがある(標準整形)
b.× 悪性化しない
c.〇 0.5%悪性化 骨肉腫など
d.×
e.〇 骨肉腫名地


Q39 デスモイド型線維腫症
a.〇
b.× 遠隔転移しない 浸潤のみ
c.d.e.〇

Q40 PVS
a.〇
b.× 膝
c.〇
d.× 骨巨細胞腫とは全く別のもの
e.〇

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いよいよ迫った専門医試験。
Q&A2周して、過去問5年分解いてみました。
直近のものから順番に、正答率は
57→59→62→63→66%と微増。

60%前後が合格ラインなら、-1SD以上、なんとか行けそうな気もします(コロナの影響で飲み会大好き整形外科医たちがまじめに勉強していたら話は別ですが、、)

・Q&A出版後に発表されたガイドラインやテーマ(ロコモやサルコペニアなど)から何題も出題されている
・前の年の類題、選択肢の関連問題が出ている

直前はガイドラインと過去問の復習に時間を重点的に当てようと思います。

あまり臨床では出会わない腫瘍や自己免疫性疾患など、ちゃんと疑って検査しないと見落とす疾患が毎年何題も出ています。学会からの「この疾患は見落とすな!」というメッセージだと感じました。
そういう意味でも専門医試験勉強、意味があると思います。


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第1章 OPLLの疫学・自然経過
BQ 1. 頚椎OPLLの疫学
●頚椎 OPLL の人種別の発生頻度に差があるとした報告は多く,日本人,東アジア人における発生
頻度は,欧米人と比較して高い.
●頚椎 OPLL は男性に多く,胸椎 OPLL は女性に多い.
●頚椎 OPLL は中年(50 歳前後)で発症することが多い.
●頚椎 OPLL を有する場合,他の脊柱靱帯にも高率に骨化を合併する.
●全脊椎に骨化が及ぶような重篤な骨化を示す症例は女性に多い.

BQ 2. OPLLの自然経過(症状,画像,発症様式,外傷の関与,脊髄損傷のリスク)
●自然経過(骨化進展と脊髄症):骨化形態と症状発現は相関する.骨化進展と症状には有意な相関
はない.
●発症リスク:脊髄症の発症には脊柱管前後径が関与する.
●術後骨化進展:椎弓形成術後には骨化巣は進展する.
●外傷の関与:OPLL は骨傷のない頚髄損傷の危険因子である.


第2章 OPLLの病理・病態
BQ 1. 食生活・併存症・力学的要素はOPLLの発生・増大に影響を与えるか
●食生活・併存症・力学的要素は OPLL の発生・増大に関連する可能性が示唆されているが,因果
関係は断定されていない.

BQ 2. 脊髄症発症に影響を与える画像的特徴は
●脊柱管内の骨化占拠率(30~60%以上),有効脊柱管径(6 mm 以下),MRI T2 強調像での髄内高信号が脊髄症の発症に影響を与えている可能性がある.

BQ 3. OPLLの病理学的特徴は
●骨化の前駆状態として,靱帯肥厚,椎体への靱帯付着部の軟骨細胞増生と靱帯全体での線維芽細胞増生,血管増生がみられる.
●骨化の形式は,軟骨内骨化と結合組織内骨化の 2 種類である.

BQ 4. OPLLに関連する遺伝子・タンパク,バイオマーカーは
● OPLL に関連する遺伝子は存在する.
● OPLL に関連するタンパクが存在する可能性がある.
● OPLL に関連するバイオマーカーとして骨代謝マーカーなどが報告されているが,確定的なこと
はいえない.


第3章 OPLL
BQ 1. OPLLの主な症状・徴候および神経学的特徴は
●OPLL は頚椎,胸椎,腰椎のいずれの部位にも生じうる.
●靱帯骨化の部位,形態,程度は個人差が大きく,靱帯骨化によって生じる臨床症状やその程度も
多様である.
●他覚的所見としては,頚椎・胸椎 OPLL では腱反射の亢進がみられることが多く,腰椎 OPLL で
は下肢腱反射の低下・消失がみられることが多い.

BQ 2. OPLLの画像所見(単純X線,MRI,CT)の特徴は
●単純 X 線による骨化巣の診断が困難な場合は,CT が有用である.
●画像上の脊髄圧迫の程度や MRI での髄内信号変化が脊髄症の重症度と関連するとの報告がある.
●術後髄液漏に関連のある硬膜骨化の診断には,CT での double-layer sign が有用である.
●脊髄の断面積は,頚椎の屈曲,伸展で減少し,屈曲 ‒ 伸展時の脊髄断面積の著しい変化が重症度
と関連する.

BQ 3. MRIの髄内信号変化は手術後の予後予測に有用か
● MRI の髄内信号変化と手術後の予後との関連については,一定の結論にいたっていない.


第4章 OPLLの治療
BQ 1. 頚胸椎OPLLに対する保存療法は有用か(増悪予防も含め)
●脊髄症や神経根症などの神経症状に対しては,動的因子の除去を目的とした保存療法が有用であ
る可能性がある.
●脊髄症や神経根症などの神経症状に対する薬物療法の効果は明らかでない.
●骨化進展に対して動的因子の除去を目的とした保存療法の効果は明らかでない.
●骨化進展に対しては,ethane-1-hydroxy-1,1-diphosphonate(EHDP)による薬物療法が有用
である可能性がある.ただし,EHDP には OPLL の保存療法としての保険適応はない.

BQ 2. 頚胸椎OPLLに対する手術療法の有用性,手術適応,適切なタイミングは
【頚椎 OPLL に対する手術療法の有用性,手術適応,適切なタイミングは】
●後方除圧,前方除圧固定ともに JOA スコア改善率 50%程度かそれ以上の平均改善率が報告され
ている.
●骨化の存在のみで脊髄症状のない患者への予防手術が有用というエビデンスはない.
●中等度脊髄症状,進行性の脊髄症状を呈する患者では手術を検討する.
●重度の脊髄障害に対する手術では,術後改善が不良である.
● 40~60%の脊柱管内骨化占拠率,有効脊柱管前後径 8 mm 以下では症状出現のリスクがあり,
注意深い観察が必要である.

【胸椎 OPLL に対する手術療法の有用性,手術適応,適切なタイミングは】
●胸椎 OPLL に対する手術は,後方除圧固定,後方進入前方除圧,前方除圧固定ともに JOA スコ
ア改善率 50%程度かそれ以上の平均改善率が報告されている.
●胸椎 OPLL の適切な手術タイミングを示唆する報告はない.

BQ 3. 頚胸椎OPLLの予後に影響を与える因子は
[頚椎 OPLL の予後因子]
●患者因子:高齢,糖尿病合併,他部位の狭窄が予後に影響を与える.
●局所,症状因子:長い罹病期間,術前の神経症状,骨化サイズ,MRI での髄内の T2 信号変化,
後弯変形,K-line(-),大きな可動域が予後に影響を与える.
●手術,術後因子:周術期,術後の合併症や除圧不足,骨化進展や再骨化が予後に影響を与える.
[胸椎 OPLL の予後因子]
●術前の神経症状と長い罹病期間,多椎間病変,他高位病変,術前の腹臥位 ‒ 仰臥位テスト(PST),
後方除圧時の固定追加,後弯矯正,脊髄浮上の有無が予後に影響を与える.

BQ 4. 頚椎OPLL手術合併症の頻度,原因,危険因子は
●頚椎 OPLL の主な術後合併症として,神経麻痺(特に上肢麻痺),頚椎可動域制限,術後遺残疼痛
がある.また,前方手術に特有の合併症として,骨癒合不全,移植骨脱転・骨折などがある.その他,
髄液漏,術後血腫,後弯変形,術後骨化進展がある.

BQ 5. 胸椎OPLL手術合併症の頻度,内容,危険因子は
●胸椎 OPLL の手術合併症の頻度は高く,本邦の多施設前向き研究では 51.3%である.
●術中合併症は硬膜損傷,術後合併症は(一過性を含む)下肢運動麻痺が多い.
●術後合併症を生じる関連因子として,画像上の脊髄圧迫程度,術前脊髄症,手術侵襲,術中脊髄
除圧の程度が報告されている.

BQ 6. 頚胸椎OPLL手術において脊髄機能モニタリングは神経合併症予防に有用か
●頚胸椎 OPLL 手術において脊髄機能モニタリングは神経合併症予防に寄与すると思われるが,す
べての神経合併症を検出できないことや,脊髄障害の高度な症例に対する導出率の低さなどの問
題点を解決する必要がある.

BQ 7. 頚胸椎OPLL術後遺残症状に有用な治療法は
●頚胸椎 OPLL の術後遺残症状には痛み・しびれ,運動麻痺,脊髄症の再増悪などがある.
●遺残する運動麻痺(特に下肢機能)およびしびれは患者満足度を低下させる最大の要因である.

BQ 8. 胸椎OPLLで後方法を選択する患者に固定術を追加することは有用か
●生理的後弯を有する胸椎において前方から脊髄が圧迫を受ける胸椎 OPLL では,術後後弯増強や 残存する動的因子による神経障害の悪化を回避するため,後弯が小さい上位胸椎などを除き固定 術を併用することが有用である.

BQ 9. 頚椎OPLLに対する術式選択は(前方法と後方法について)
●前方法の手術成績は,50~60%の JOA スコア改善率が得られるという報告が多い.
●後方法では,椎弓形成術後に 40~60%の JOA スコア改善率が得られるという報告が多い.
●前方法と後方法の優劣に関してはいまだ議論の分かれるところであるが,脊柱管内骨化占拠率の
高い OPLL や後弯症例に対しては,椎弓形成術後の症状改善が不良とする報告がある.

CQ 1. 脊柱管内骨化占拠率が高いOPLLや後弯症例に対して前方除圧固定術は推奨されるか
●脊柱管内骨化占拠率の高い OPLL や後弯症例に対して,前方除圧固定術を行うことを提案する.
●ただし合併症発生率,再手術率は前方法で高く,症例に応じた術式選択を行うことが重要である.
Grade C

CQ 2. 頚椎OPLLで後方法を適応する患者に固定術を追加することは有用か
●頚椎 OPLL で後方法を選択する患者に固定術を追加することは,現時点では明確な推奨は困難である.
●ただし,K-line(-)症例や脊柱管内骨化占拠率が高い症例に対しては固定術の追加が有用である可能性がある.
Grade C


第5章 OLF(黄色靱帯骨化症)の疫学・自然経過
BQ 1. OLFの疫学
●本邦の OLF の有病率は CT スクリーニングでは 12~60%である.
● OLF の好発部位は上位胸椎と下位胸椎である.
● OLF には同高位に椎間板ヘルニアや OPLL を併発しやすい.
● OLF は全身的骨化傾向の一部として発生することが多い.

BQ 2. OLFの自然経過
 OLF の有病率は年齢とともに上昇している.
● OLF のサイズは高齢者ほど大きい.


第6章 OLFの病理・病態
BQ 1. OLFの発生・増大に影響を与える疾患と力学的要素,食生活の関連は
● OLF 発生に関連する疾患や因子に関して,様々な報告がある.
● OLF 発生・増大と,脊椎への力学的負荷は関連がある.
● OLF の発生症と増大に関連する食生活については報告がなく不明である.

BQ 2. OLFの脊髄症発症に影響を与える画像的特徴は
● OLF の脊髄症発症に影響を与える画像的特徴に関する報告は少数であり明らかでない.

BQ 3. OLFの病理学的特徴は
● OLF の組織学的検討とともに,グリコサミノグリカン,サイトカイン,遺伝子に関する研究報告
がある.


第7章 OLFの診断
BQ 1. OLFの主な症状や神経学的所見・徴候は
●歩行障害,下肢運動・感覚障害,腰痛・下肢痛などが主な症状であるが,いずれも OLF に特異的
な症状ではない.
●神経学的所見・徴候は OLF の神経圧迫高位によって様々である.

BQ 2. OLFの診断において有用な画像検査は
●単純 X 線で OLF の確定診断は困難であるが,DISH や OPLL の有無など鑑別診断には有用である. ●確定診断および脊髄・馬尾の圧迫程度を調べるには MRI および CT が有用である.


第8章 OLFの治療
BQ 1. OLFに対する手術療法は有用か(効果,予後,成績不良因子)
●効果:OLF では手術療法によって JOA スコアの改善が得られる.
●成績関連因子:成績関連因子は多因子の相関が示唆されている.しかし,確実に手術成績を予測
可能とする因子は同定されていない.硬膜病変の存在は術後成績,予後に相関するか否かは結論
が出ていない.
●予後:OLF 患者の術後の予後に関する報告はほとんどなく,本症術後の長期予後は不明である.

BQ 2. OLFに対する手術合併症の頻度,原因,危険因子は
● OLF に対する手術の主な合併症としては,硬膜損傷・髄液漏,術後の神経症状の悪化,創部感染,
硬膜外血腫などが報告されている.

CQ 1. OLFに対する除圧固定術は,除圧単独よりも手術成績が良好か
●現在のところ,明確な回答はない.Grade D



**専門医試験用、ガイドラインの要約をコピペしてまとめただけの記事です

第1章 分 類
 CQ 1.最も広く使われている分類は
 一般的に用いられているのはWHO分類とEnzinger&Weiss分類である.

 CQ 2.病期分類は
 AJCC systemをはじめとして,UICC systemやSurgical staging systemが用いられている.


第2章 疫 学
CQ 1.良性・悪性の割合は
Grade A 良性軟部腫瘍と軟部肉腫の頻度に関する正確なデータは存在しないが,良性軟部腫瘍の方が多いというエビデンスは存在する.

CQ 2.年齢と腫瘍の関係は
Grade B 年齢(年代)ごとに発生する軟部腫瘍の頻度・種類は異なる.各腫瘍の好発年齢を知っておくことは軟部腫瘍の鑑別診断を進める上で有用である.

CQ 3.性別は
Grade B 軟部肉腫はやや男性に多い傾向がある.

CQ 4.発生部位は
Grade B 運動器に発生する軟部肉腫は下肢に多い.また,軟部腫瘍の中には組織型によって好発部位を有する腫瘍が存在する.

CQ 5.組織型と頻度は
Grade B 全国骨・軟部腫瘍登録一覧表によると,良性軟部腫瘍では脂肪腫,神経鞘腫,血管腫が多い.軟部肉腫では脂肪肉腫,悪性線維性組織球腫,平滑筋肉腫が多い.

CQ 6.他の疾患や治療に合併・続発する腫瘍は
Grade B 頻度は低いが,転移性軟部腫瘍と,放射線治療やリンパ浮腫に続発する軟部腫瘍がある.

CQ 7.遺伝性・家族性のある腫瘍は
Grade B 遺伝性・家族性が認められる軟部腫瘍としては,神経線維腫症(1型,2型),網膜芽細胞腫に続発する腫瘍,Gardner(ガードナー)症候群におけるデスモイド,Li-Fraumeni(リ・フラウメニ)症候群に生じる軟部腫瘍などがある.


第3章 臨床症状と検査所見
CQ 1.問診上の注意点は
Grade C 問診上重要なポイントは主に発症の仕方と痛みの有無である

CQ 2.腫瘍の大きさと良性・悪性は
Grade C 軟部腫瘍において脂肪腫と血管腫,神経鞘腫を除くと,大きさが5cm超の腫瘍は悪性腫瘍である可能性が高い.

CQ 3.腫瘍の局在は
Grade C 浅在性に発生しやすい良性病変には,結節性筋膜炎,血管平滑筋腫,ガングリオン,粉瘤などがある.悪性腫瘍の多くは深在性発生であるが,隆起性皮膚線維肉腫,類上皮肉腫,粘液線維肉腫などは浅在性にも発生しやすい.

CQ 4.腫瘍の性状は
Grade C 皮下発生で柔らかい腫瘍は良性であることが多い.悪性腫瘍は,表面平滑もしくは結節状で,弾性硬であることが多く,境界は明瞭なことがある.しかし腫瘍の性状のみから良・悪性を判断することは困難なことが多い.

CQ 5.多発する腫瘍(腫瘤)は
Grade C 軟部の多発する腫瘤は良性のことが多い.

CQ 6.痛みを伴う腫瘍は
Grade B 疼痛を特徴とする腫瘍としては,良性軟部腫瘍では血管腫,グロムス腫瘍,血管平滑筋腫,リンパ管腫,神経鞘腫がある.軟部肉腫では滑膜肉腫,悪性末梢神経鞘腫瘍が自発痛をきたすことがある.

CQ 7.所属リンパ節の腫大があった場合は
Grade C 所属リンパ節転移をきたしやすい軟部肉腫は,横紋筋肉腫,淡明細胞肉腫,類上皮肉腫,血管肉腫などである.

CQ 8.臨床検査値で異常を示す腫瘍は
Grade C 臨床検査値で軟部肉腫に特異的なもの(軟部肉腫の腫瘍マーカー)は一般的にはないが,腫瘍サイズの大きな高悪性度軟部腫瘍ではLDHの上昇を認めることがある.


第4章 画像診断
CQ 1.有用な画像診断は
Grade B 原発腫瘍に対してはMRIによる評価が望ましい.
病期診断には,胸部CTを実施することが望ましい.

CQ 2.X線検査の有用性は
Grade B X線像で有用な所見を呈する腫瘍がある.

CQ 3.超音波検査(エコー)の有用性は
Grade C 超音波検査は腫瘍の局在,周辺組織との位置関係の評価,血流の多寡を評価する場合に考慮されてもよい.

CQ 4. CT検査の有用性は
Grade C 腫瘍内に石灰化を呈する腫瘍の鑑別や静脈石を形成する血管腫の診断に有用である.
脂肪腫,高分化型脂肪肉腫,脂肪芽細胞腫,血管腫などの脂肪成分を含む腫瘍の評価に有用である.
軟部腫瘍に隣接する骨や血管の評価に有用である.

CQ 5. MRI検査が診断に有用な腫瘍は
Grade B 脂肪系腫瘍,神経鞘腫,血管腫,ガングリオン,滑液包炎,リンパ管腫などの嚢胞性疾患では特徴的な所見により,診断的価値がある.

CQ 6.タリウムシンチグラフィーの有用性は
Grade C 良・悪性診断,病期診断,化学療法や放射線療法の効果判定における有用性が報告されている.

CQ 7.PET検査の有用性は
Grade C 良・悪性診断,病期診断,化学療法の効果判定に対しての有用性が報告されている. 


第5章 生検による診断
CQ 1.生検の方法と各々の利点と欠点は
Grade B 状況に応じて主に針生検,切開生検を使い分ける.切除生検は限られた状況で用いられる.

CQ 2.生検の注意点は
Grade A 生検の進入経路は,後に腫瘍と一緒に切除する必要性が生じることを考慮して生検針の刺入点や皮膚切開の部位を決め,さらに以下の点を遵守して行う.①皮膚切開を四肢長軸に沿って入れ,②進入経路として重要な神経血管の近傍は避け,③進入経路は筋間でなく筋内に設定し,④進入経路の皮下組織や筋の剥離は最小限にとどめ,⑤生検後に血腫が生じないよう確実に止血し,⑥ドレーンをおく場合には,皮膚切開上,あるいはその延長線上のすぐ近傍に出し,⑦縫合針はなるべく幅を狭く掛ける.

CQ 3.切除生検の適応は
Grade B 以下の条件がそろっている場合が原則である.①大きさが針,または切開生検を行うには小さすぎること(2〜3cmより小さいこと),②皮下にあること,③重要な血管神経などとは離れていて,切除生検時にこれらを剥離する必要がないこと,④MRIなどの術前画像検査が行われていること.

CQ 4.病理組織標本提出書の書き方は
Grade Ⅰ ①年齢,②性,③部位,④罹病期間,⑤増大のスピード,⑥大きさ,⑦深さ,⑧画像診断名などが必須の情報である.


第6章 分子生物学的診断
CQ 1.診断に有用な免疫組織化学的検査は
Grade B 免疫組織化学的検査は,軟部腫瘍の鑑別のために有用なものもあるが,必ずしも特異的でないことを念頭に置いて判断する必要がある.

CQ 2.診断に有用な遺伝子診断は
Grade B 滑膜肉腫や骨外性Ewing肉腫,胞巣型横紋筋肉腫など腫瘍特異的な染色体転座とそれに伴う融合遺伝子が存在する腫瘍では,それらの検出は鑑別診断に有用である.悪性を疑う場合には融合遺伝子の検出のために生検時に凍結標本を保存しておくことが望ましい.しかし手技的な問題や融合遺伝子の未知の変異などで偽陽性や偽陰性となる可能性があるため,Hematoxylin-Eosin(HE)染色や免疫組織化学的検査の結果なども含めて総合的に診断をする必要がある.


第7章 軟部肉腫の予後
CQ 1.予後因子は
Grade B すべての組織型において遠隔転移やリンパ節転移は予後不良因子である.非円形細胞肉腫非転移例においては,腫瘍の発生部位,大きさ,深さ,悪性度,組織型,初診時の年齢,切除縁,局所再発は予後因子である

CQ 2.局所再発の危険因子は
Grade A 腫瘍の大きさと切除縁は,非円形細胞肉腫非転移例において局所再発の危険因子である.

第8章 軟部肉腫の手術
CQ 1.手術の必要性は
Grade A 手術は軟部肉腫治療の要であり,原則として手術による切除が行われる.手術単独で適切な切除縁の確保が困難な場合には,化学療法や放射線治療を併用する.

CQ 2.適切な切除縁とは
Grade B 腫瘍反応層の外で切除する広範切除縁である.

CQ 3.追加広範切除の意義は
Grade B 計画的に行われなかった手術後は腫瘍の残存による再発の可能性があるため,原則として追加広範切除が必要である.

CQ 4.局所再発例の手術治療は
Grade B 再発症例では初回手術例より術後再発率が高いため,切断も含めた根治的な手術治療を考慮すべきである.

第9章 軟部肉腫の化学療法
CQ 1.有効な化学療法とその意義は
Grade A 円形細胞肉腫
Grade B 高悪性度非円形細胞肉腫(四肢発生例)

横紋筋肉腫や骨外性Ewing肉腫等の円形細胞肉腫においては,化学療法が必須の治療である.悪性軟部腫瘍の大多数を占める非円形細胞肉腫に対する化学療法の有効性は確立していないが,切除可能なstage Ⅲ(AJCC 6th ed.)非円形細胞肉腫の四肢発生例に対してはdoxorubicinおよびifosfamideを中心とした補助化学療法の実施を考慮すべきである.

CQ 2.化学療法の効果判定の方法は
Grade C 軟部肉腫に対する化学療法の効果判定を行うことは価値がある.化学療法の効果判定には,腫瘍切除標本における組織学的壊死率,画像上の腫瘍サイズ縮小率,fluorodeoxyglucose-positron emission tomography(FDG-PET)による腫瘍糖代謝の低下率等が用いられている.

第10章 軟部肉腫の放射線治療
CQ 1.補助的放射線治療の意義は
Grade B 適切な切除縁でない軟部肉腫の手術に関して放射線治療の併用は局所再発率を低下させる.

CQ 2.補助的放射線治療の時期は
Grade Ⅰ 放射線治療の時期としては,術前,術中,術後,およびそれらの組合せがある.どのタイミングでの治療が最も有効であるかについては明確な結論は出ていない.

CQ 3.重粒子線治療の意義は
Grade C 重粒子線治療はわが国を中心に開発された比較的新しい放射線治療であり,現在症例が蓄積されている.軟部肉腫の治療に関する論文報告は少ないが,切除不能な軟部肉腫に対する治療法として考慮してもよい.

第11章 その他の治療
CQ 1.温熱療法の意義は
Grade C 骨盤・腹部・体幹の軟部肉腫に対する補助温熱化学療法は,補助化学療法単独と比較して無増悪生存期間をのばす可能性があるが,わが国での実施例は少ない.

CQ 2.免疫療法の意義は
Grade Ⅰ 現時点で軟部肉腫に対する免疫療法の効果は明らかではない.

第12章 軟部肉腫転移症例
CQ 1.転移病巣に対する外科的切除の意義は
Grade B 単発のリンパ節転移,他臓器転移のない完全切除可能な肺転移は,切除を行うことで予後改善が期待でき,適切な患者選択を行えば外科切除の意義は大きい.

CQ 2.転移症例に対する化学療法の意義は
Grade B 予後改善を期待して施行するならばdoxorubicinを中心とした化学療法が推奨される.ただし外科的切除ができなければ化学療法のみでは根治的意味に乏しい.転移巣の状況をみながら,患者と相談の上で施行されるべきである.

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