road to spine

大学院で臨床・研究中の整形外科医 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

タグ:脊椎

専門医試験2021でも出た頭蓋底嵌入症の基準線
この4つは覚えるしかなさそうです、、
詳細は標準整形に載っています


zugaitei


・McGregor line
側面像で硬口蓋後縁と大孔後縁を結ぶ線
正常では歯突起先端がこの基準線より上方4.5mmを超えない

・McRae line
下孔の前後を結んだ線
この線より歯突起先端が上方に突出すれば頭蓋底嵌入症

・Chamberlain line
硬口蓋と下孔後縁を結んだ線
この線より2.5 mm以上歯突起が上方移動すれば頭蓋底嵌入症 
・bimastoid line
正面像で両側の乳様突起加担を結ぶ線
正常では歯突起下端がこの線より上方10mmを超えない




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大学に戻ってよかったと感じる点は、側弯や腫瘍、スポーツなどの各種専門外来に関わること。
教育的な先生が多く、大変勉強になります。
先日の側弯症外来で知ったこと。
検診などで指摘される子供の側弯症は親が心配していることが多く、外来も長くなりがち。
教官の先生に良い説明方法を伺ったところ、

『気になることは沢山あると思います。側弯症について、ご家族の方が気になることは側弯症学会のホームページに殆ど載っているので一度見てください。インターネットで「側弯症学会」と検索してください。』

これを言えば間違いないと教わりました。
https://www.sokuwan.jp/
sokuwanhp

たしかにとても分かりやすいし、正確な情報が載っています。
外来をスムーズに進めること、ネット上にたくさんある間違った知識を避けてもらう、という意味でもお勧めです。

同じく学会が出している下記の本も、大変分かりやすいです。



カンファにて「タンデム症例は悩ましいね、、」
タンデム??
恥ずかしながら初耳でした、、

脊柱管狭窄が2か所以上に存在する例をtandem spinal stenosisというそうです。
頸椎と腰椎、胸椎と腰椎、頸椎と胸椎、または3か所すべて、といったように。
tandem


たしかに脊髄症状がメインだと、どこから除圧すればよいか悩ましいですね。
2017年のJBJS.Revでは、どこから除圧を行うが決まりはないが、まず頚髄症を優先して対処する、と書いてあります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28872572/

そして1か所の脊柱管狭窄が見つかった際、他の狭窄を見落として重大な合併症を引き起こすことがある、とも書かれています。
毎回全脊椎MRI撮ったりミエロを行うわけにもいかないし、これまた難しい問題です。


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今回のJALASのセッションの一つ「LIF・尿管損傷」。
LIFの0.06%に生じるとされています。
つまり、2000例に1例くらいの割合で、これをどう捉えるかは人それぞれですが、一度生じると悲惨です。
僕も損傷自体は見たことがありませんが、術野にウネウネうごめく尿管が組織越しに透見されることがあります。はじめは感動しましたが、今は怖いでしかないです。
そんなLIFの尿管損傷について備忘録。

・インジゴカルミン20mg(5ml) をivしておくと術中尿管損傷があった際にインジゴ色の尿が出てくるので診断に有用。iv後5分後から90分程度まで尿色調変化がある。(全例で術直前投与するという先生と、リスクの高い症例で投与する先生、投与しない先生など様々)
・術後ドレーン排液で尿かどうかを判断するには排液のCre値を測定する。(正常は血中濃度とほぼ一緒、尿であれば10以上の数値となる)

あとは起こしてしまった後の治療についてですが、完全断裂では尿管同士を縫合しても狭窄リスクが高いので、ステントもしくは遠位断端を腎盂に(すみません曖昧です)直接繋げたほうが良い、という話が印象的でした。


こちらの本はLIFの手技についても詳しく載っています。若手必見の書と思います。

先日のJALASで聞いて知らなかったワード
『rising psoas sign』
知りませんでした、調べました。

簡単にまとめると、
・XLIFやORIFなど側方からのアプローチの際に気を付けるべきCT所見。
・腰筋が前方に張り出していると、レトラクトなどの操作で腰神経叢や大腿神経損傷リスクが高くなる。
・特にL4-5椎間板レベルでは、上記神経が術野に近接している。
・きちんとした定義はないが、ある文献ではCT axi像で下記2つを定義。
  (A)付着部が椎体側面の前方1/2 以上で離れているもの。
  あるいは、(B)筋の前縁が椎体 前縁より前方に突出しているもの。
(Journal of Spine Research Vol.7 No.3 2016 OLIF 施行例における大腰筋の走行異常(Rising psoas sign)の検討 谷田 司明ら 京都大学整形外科)

risingpsoas


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