road to spine

大学院で臨床・研究中の整形外科医 脊椎外科医になるために必要な事を備忘録も兼ねて たまに資産形成、英会話などについても

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先日のJALASで聞いて知らなかったワード
『rising psoas sign』
知りませんでした、調べました。

簡単にまとめると、
・XLIFやORIFなど側方からのアプローチの際に気を付けるべきCT所見。
・腰筋が前方に張り出していると、レトラクトなどの操作で腰神経叢や大腿神経損傷リスクが高くなる。
・特にL4-5椎間板レベルでは、上記神経が術野に近接している。
・きちんとした定義はないが、ある文献ではCT axi像で下記2つを定義。
  (A)付着部が椎体側面の前方1/2 以上で離れているもの。
  あるいは、(B)筋の前縁が椎体 前縁より前方に突出しているもの。
(Journal of Spine Research Vol.7 No.3 2016 OLIF 施行例における大腰筋の走行異常(Rising psoas sign)の検討 谷田 司明ら 京都大学整形外科)

risingpsoas


研究会で、見落とされることが多い!と強調されていました。

white meniscus sign/ホワイトメニスカスサイン内側半月板後角損傷の所見です。
断裂した半月板の一部があたかも消失したかのように真っ白に見えることから名付けられました。
T2強調像(T2*)矢状面像で判断します。

こちらの論文の図1,2がわかりやすかったです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/51/4/51_4_741/_pdf


実際にMRIを見ている動画があればよかったのですが、、端から1枚1枚画像を流していくと突然、半月板が真っ白になります。
内側半月板後角損傷は、中高年、女性に多く、軽微な損傷で受傷されるとされています。
適切な治療(場合によっては縫合など)で改善することもあり、放置するとOAの進行をきたすこともあり得るため、見逃さないように注意したいと思います。

膝のMRIも苦手意識が強いです
代表的な所見を見落とさないように、まとめていきます

バケツ柄状断裂/bucket handle tear
は半月板断裂が『距離の長い全層の長軸断裂』となった際に生じる

bucket hundle tear

・内側半月板に多く発症する
・断裂により分離した中央部分(バケツの柄)は顆間窩側に移行し、大腿骨加重面が入り込むと膝のlockingの原因となる
・顆間部へ変位した断裂片がPCLの下方に存在し、PCLが2本あるようにみえる

doublePCL


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