後期研修初めの頃に出会った、脊損患者の紹介状に書いてあった一文。
「anal reflexが出現しており、spinal shockは離脱しているものと考えられ、ASIA-Aと考えられます」

全然理解できませんでした。まとめます。

基本の概念として

・重度の脊髄損傷の際、脊髄反射は一過性にすべて消失し、その状態をspinal shock(脊髄ショック)という
・spinal shockの時期は経時的に機能障害が改善する
・spinal shockの時期が終わっても残る麻痺は基本的にはその後改善しない

spinal shockは受傷後1日から2日以内に離脱すると考えられています。
早い人だと数時間で離脱するので、診察時には球海綿体反射もしくは肛門反射を遠慮せずに行うことが重要です。

ASIA(脊損のスコアリング)についてはまた別の機会にまとめます。

標準整形外科学の脊髄損傷の項に、詳しく載っています。
もうすぐ第14版が出るんですね。
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